姥目樫(ウバメガシ)の灰づくり〈その1〉水に晒す   

原料の処理 ...    2019/09/15(日)掲載
    姥目樫(ウバメガシ)の灰づくり〈その1〉水に晒す
    〈その1〉水に晒す
    水を取り替えることを15回ほど繰り返す。
    水面にある泡(灰汁、あく)は、だんだんとなくなって、はじめはヌルヌルしていた灰がヌルヌルしなくなっていく。

    この作業をすることで、釉薬が縮れたりする原因になる水溶性塩基を除く。
    アルカリ性の強さが減り、扱いやすくなる。(それでもpHは9以上ある。)


    阿波藍天然灰汁発酵建てによる藍染をされている纏祝堂(https://www.matoihogido.com/)、若林和美さんから、縁あって藍を建てる時に使用した天然灰をいただくことになりました。

    いただいたのは、姥目樫(ウバメガシ)という木の灰で、高知で鰹節を燻した時にできた灰。北海道では聞き慣れないウバメガシというのは、備長炭の原料だそうです。札幌にある若林さんの工房で、熱湯に浸して、その上澄みを藍に使うとのこと。残った灰は廃棄していたそうですが、活用できないかとお話をいただきました。

    いただいた灰を水に晒して、水を取り替えることを15回ほど繰り返し、その後、篩で濾して水気を切って、自然乾燥。天日干しして、キメの細かい釉薬の原料に使える灰を精製することができました。

    鰹を燻して、
    藍染に使われて、
    その後釉薬の原料として使われて器になる。

    ひとつの植物が木として存在した後、複数の素材として使われるのは、使い捨てのプラスチックと対照的。

    人の手を経ることで、素敵に変化する。


    次は、テストピースを使った釉薬の試験。
    ベースとなる粘土は、3種類。
    まずは、灰100%、灰35%長石65%、灰50%長石50%の3パターンで、全9種類を還元焼成します。


    ウバメガシについて↓
    https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ウバメガシ