小学校の統合に伴い、新しい校歌が歌われることになりますが、閉校前の世代が歌い続けてきた校歌を閉校後の若い世代が地域の歌として歌い継ぐことで、閉校前後で分断することなく、共有することは地域として大きな意味のあることだと思っています。
具体的な取り組み案として
・毎日の朝の歌として取り入れる
・音楽発表会や学芸会の時に地域の歌という項目を設けて歌う
・運動会で歌う、BGMとして取り入れる
・開校記念日のお便りや地域のことを学ぶ学習の中で、閉校の歴史と共にそれぞれに歌われ続けた校歌があったことに触れる
・校内放送などで校歌を紹介したり、その地域に住んでいる児童に地域の特徴(好きなところ、嫌いなところ)などを発表してもらって地域を知るきっかけにする
※なお、統合直後の令和二年度は、新校歌を歌えるようになることが最優先になることから、旧校歌については新校歌が定着してから取り入れること、また
旧校歌は5つあるため、毎年1つか2つを今年の地域の歌として歌い、卒業までに5つの歌に触れる機会を設けるなど、無理のない範囲で取り入れていただければと思います。
学芸会や運動会など保護者、祖父母や卒業生等と共に歌える場を設けることできるといいと思います。
今現在5つの学校の校歌があり、さらに新校歌を含めて6曲になるので、類似の歌を覚えることになり、児童にとっても先生方にとっても負担が増えるという面もあり、働き方改革が進められている中で必要なことなのかという考えもあるかと思います。
ただ、子どもはあっという間に歌を覚えます。
歌は想像力を豊かにし、心を豊かにします。
令和二年度からスタートする新しい学習指導要領では、伝統や文化に関する教育も重視され、我が国や郷土が育んできた日本の伝統や文化を学ぶことになっています。
郷土が育んできた文化のひとつとして、旧校歌を歌うのもいいのではないでしょうか。
また、長沼中央小学校閉校式では「123年の歴史」という言葉が何度も出てきました。町の歴史と同じくらい(長沼町は2017年に開基130年)で、北海道としても2018年に命名150年を迎えたということを考えると、北海道では歴史ある学校だと思います。
過去に統合などの変遷があったため中小よりは短くなりますが、北長沼小学校は51年、南長沼小学校は45年、西長沼小学校は81年、舞鶴小学校は115年の歴史を刻んできました。
その間、小学校の校歌もずっと歌い続けられてきました。一朝一夕にできることではありません。
小学校の統合を境に、ずっと歌われてきた校歌が来年からピタリと過去の歌になってしまうのは、とても残念なことだと思います。
開校記念日などの折にふれ、校歌を通して子ども達に自分たちの住む地域の歴史や素晴らしさを知って興味を持ってもらうきっかけになることを期待しています。
「親子はもちろん、3世代、4世代で地域で歌われている歌を共有できるとした
ら。素敵なことだと思いませんか?」
「歌詞に見られる故郷を特徴づける表現(抜粋)
◆中小
馬追(まおい)の裾(すそ)にひらけたる
鷹野(ひろの)豊(ゆた)けく年々(としどし)の
田の面(も)の実(みのり)多くして
影さへ澄める長沼の
美(うま)し風吹く学び舎(や)に
◆北小
石狩平野に風かおり
夕張川がふるさとの
豊かなみのり育て行く
馬追山に白い雲
◆南小ら
風さわやかにわたる里
流れはきよし千歳川
馬追の山はすそ広く
父祖の拓いたこの道に
恵みゆたかなこの大地
◆西小
遠い山なみ雲輝いて
今日も晴れるよ石狩平野
茂る林に小鳥が鳴いて
風は流れる馬追原に
広い稲田の実りの幸に
日差しあふれる西長沼よ
◆舞小
千歳の川の水青く
樽前晴れて呼ぶところ
みのりの秋のこがね波
明るくゆれて呼ぶところ
小学校に提案すると共に地域においても、多くの方々が集まる場において、児童と卒業生をはじめ地域の人々が校歌を地域の歌として歌う機会を作ってもらえるよう、長沼町、教育委員会、介護施設、音楽サークルその他団体に働きかけを行いながら、校歌を通して地域を感じるきっかけ作りができればと思います。
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